第三回 富士山マラソン。
前回のマラソン(第一回 湘南国際マラソン 2007/3/18)から8年弱。
フルマラソンのコースに戻ってくる日が来ようとは!!
2014年のランシーズン。
思えば、湘南国際マラソンに応募してはインターネット申込みが混雑しまくりで申し込めず、つくばマラソンも同様。
即日完売とはならなかった富士山マラソンに、少し遅ればせながらエントリーしたのです。
会社の後輩3名も追従してくれて、体調不良の1名以外の2名は今日走ります。
以前(湘南国際マラソン)はなんとなく練習して、練習距離もほとんどが10キロ程度。
ゴールタイムは3時間45分でした。
今回はそれなりに真面目に練習して、平日は10キロくらい、週末はハーフ程度、GPSウォッチを買ってラップタイムも意識。
目標は3時間半切りです。あわよくば3時間15分切り!
しかし1週間前に走ったハーフくらいの距離で少し膝に痛みがあったため以降は走ってません。
そこが少し不安でした…。
レース当日は山中湖の別荘で朝6時過ぎに起きて、奥さんとその友達が作ってくれたおにぎりとスープを食べ、(出場しない)会社の後輩の車で会場へ。
県営北麓駐車場を予約していたので、そこまで自家用車で行き、そこからはシャトルバス+徒歩で河口湖班のスタート地点に向かいます。
天気は上々!!シャトルバスを降りた地点からは、青空に映える富士山がしっかり見えました。
これは幸先いいかもしれません!?

8時くらいに会場入りした僕らは荷物預り所を目指す…はずだったのですが、間違えてスタート地点に行ってしまい、この時点で後輩と離ればなれに。おー、アクシデント!(まぁいいんですけど)
とりあえずトイレを済ませて、道端で着替えて、荷物預り所を目指すことにしました。
ところが、この預かり所の前が大渋滞。
入口が漏斗状に狭くなっているので人が集中してしまい、進めません。
さらに一方通行にしている+案内が不十分で、いちばん手前に預り所があった女性ランナーが通り過ぎて奥まで行ってしまったり…。
この荷物預り所はもうちょっと改善してもらいたいですね。
やっとのことで荷物を預けると時間は8時45分くらい。
スタート地点まで混雑しているとたどり着けないかもと焦りながらも向かいます。スタートは9時なので、ほんのりドキドキ。
途中まで湖畔ではなく上の道を歩いていたのですが、湖畔を歩いて行った方がいいかなーと湖畔に降りたのが間違いでした。><
湖畔に降りてしまうとスタートゲート方向に歩く道が無いんです。TT
予想ゴールタイムの早い順にA〜Eとスタートブロックが違い、僕はCの最前列あたりに行きたいのですが、Dの最後方でストップ。どうにも進めなくなってしまいました。
人の波は上から下に流れてくるので、逆流して上の道路に戻るすべもなしだったんです。
んー。ここも、もうすこし構造を考えたり事前周知とか当日案内を徹底して欲しいポイント!
はい。諦めました。ちーん。
タイムの計測は足につけたチップで行いますし、前方スタートでも後方スタートでもゴールタイム変わらないはず、はず。
焦っても仕方ないので、そう自分に言い聞かせました。
そして9時ちょうどに号砲が「ドーン!」。
スタートゲートの脇からは煙がプシューと出てわーっとランナーが走り…走り…走り出せません。><
1万5千人クラスの大会なので、最前列クラス以外はのろのろスタート。
しかもこれがスタートゲートまで、どころじゃなく、このあとしばらく続くのでした。ちーん。

スタートゲート通過時にガーミンとランキーパーのスイッチを入れて、最初の1キロのタイムが8分。
目標ベースの倍近い時間がかかりました。
「あ。これタイム狙うとか厳しいんじゃない?」
ちーん。
さらに、まだまだ2km行っても3km行っても思い通りに走れはせず、人の多さと、スタート直後のクネクネコースに翻弄されて5分〜6分のランが続きました。人ごみをずんずん追い抜いてこのペースですから、体力も無駄に使ってしまったでしょうね。
序盤のコースが距離調整なのか、やたらとクネクネしたり折り返しがあるんですよ。
これももう少し人がバラけた辺りでやったらいいのに…。
8キロあたりまできて、やっと自分のペース4:30〜4:40で走れるようになってきました。
この辺りから河口湖畔を少し離れて山寄りのルートとなります。
コースをそこまでちゃんと見ていなかったので、山寄りルートから次に湖畔に出たときに河口湖なのか西湖なのか分からず混乱してしまいました。
河口湖と西湖の間には峠があるんですけど、「あれ?峠ってこのちょっと上りの山道のこと?」と分からなくなったんですね。
しかし、この湖畔は河口湖で、西湖への峠はこの後にしっかりありました!!
23〜24キロあたりでグググっと坂が頭をもたげ、えらい角度に。
そのままグネングネンと曲がりながら登って行きます。
ここは心が折れて歩きかけました。
でも周囲のサブ3.5クラスの選手たちで歩いている人はほぼいなかったんです。
ぬおー。
僕も踏ん張りどころと頑張って、キロ5:30くらいで乗り切りました。
しかし、ここでの無理が後々響いてきたような…。
峠の上は西湖の周回コースです。
峠を越えてすぐは緩い上り&平らな状態で西湖の奥の方に向かいます。
峠の疲れもあってか30キロがとても遠く感じました。
たびたび時計を見ても、26.5キロ、26.7キロみたいな進み具体。
後から振り返れば、体がかなり参っていたんだと思います。
このころはペースが少し落ちてキロ5:00ほど。
サブ3.5はどうなのか、サブ4がいいところか?、歩いたらサブ4.5!?
などゴールタイムが頭をチラチラしていましたね。
西湖の奥まで行き、蝙蝠穴のあたりにくると長く緩い下り坂になります。
ここは楽に走れるぞ!
という状態なら良かったのですが、序盤の無理な追い抜きと峠で消耗した僕の足は悲鳴をあげ始め、ツり始めてしましました。><
ペースは6分、7分とみるみる落ちて、ツる箇所も左右でとか前後でとか、多発するように。
最終的には、初めてのマラソン(荒川マラソン)で経験した「前後腿ツり地獄」これに陥ってしまったんですね。
こうなると、どうにも進めません。
前を伸ばすと後ろがツりますし、後ろを伸ばすと前がツります。
その場で中腰になって治まるのを待つしかありません。
そうやって数回痛みを逃しながら進みましたが、歩いてもツる状態になってしまい、33キロ付近の救護スペースの近くで立ち尽くすことに。
しばらく待ちましたけど、一向にツる状態は改善せず。残りはまだ9キロくらいあるので荒川の時よりもだいぶ長い距離をこの状態で行かなければなりません。これは完走すら無理かも。
そう思った時、救護スペースの女性が「どうしました?救護スペースで座れますし、横にもなれますよ。」と声を掛けてくれました。
じゃあお言葉に甘えようかなと座ったのですが、中腰よりも足がツるじゃないですか。><
痛たたたとなって横になってマッサージしてもらうことに。
しかし、ここからが地獄でした。
両足の腿の前後、ふくらはぎ、足の裏が次々にツるんです。
特に腿は前を伸ばすと後ろはツるし、後ろを伸ばすと前がツる…。
さらに左を治して右に移るとまた左がツったり、仰向けからうつぶせになろうとすると、別のどこかが…。
少し大げさですが、拷問のようでした。もうこんな思いはしたくないです。TT
結局、なんだかんだで1時間くらいマッサージしてもらって立てるようになったところで「この後どうされますか?」と聞かれ、動いたらすぐにツる状態であと9キロは無理と判断し、リタイアすることにしました。
それで、トレーナーの子から車で待機している救護スタッフへ確認してもらったところ「この車は重症患者レベルじゃないと使用できません。普通の方は最後尾を制限時間に合わせて走っているバスに回収してもらうことになりますよ。」とのこと。
そうなると2時間くらいは待つことになります。
「行けるところまで行ってみるよ。」とマッサージしてくれた学生さんトレーナー(おそらく健康科学大学の学生)にお礼を言って、緩やかな下り坂を進み始めました。
最初の1キロはずっと歩きでキロ12分。
次の1キロくらいからいけそうな気がしてきて、キロ7分。
その先はキロ6分くらいでジョグすることができました。
もう、この辺りでは“1時間も一生懸命マッサージしてくれたトレーナーくんのためにゴールしてやろう”って気持ちでしたね。
僕が痛がる様子をみて「力不足ですみません…」とか言ってましたけど、全然そんなことないし、すごく助かりました!本当に感謝しかありません。ありがとう。<(_ _)>
というわけで、もうタイムどうこうじゃなく完走に向けて開き直って妙に清々しく走れました♪
そして、最後は5時間15分くらいでフィニッシュ!
フィニッシャー用の富士山を模したメダルをもらうことができたのでした。
完走はできたものの自己ベストを更新できず、これは今シーズンどこかでリベンジしたいなぁ。
とも思いつつ、まずはゆっくり休みます。
あ、あと体調不良で出られなかった後輩は河口湖付近でずっと待っててくれました。
こちらには3時間半くらいでは帰ってくるはずだったのにゴメン…。^^;